看護師不足とは裏腹に退職を迫られる

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看護師不足の再就職先で退職を迫られる

個人病院を辞めてからしばらくは、育児に専念していましたが、そんな時、以前に努めていた公立病院の副看護部長から電話がかかってきました。時代は看護師不足の時期をむかえていました。
私と同期に入ったスタッフが次々に適齢期を迎えてそれぞれの事情からバタバタと辞めてしまったそうです。その為に今までは無かったパート勤務という形態を取り入れたとの事でした。「出られる日に、好きな時間だけで良いから来て欲しい」と言われ、再就職しました。古巣なので勝手が判って働きやすく、快適に過ごした日々。

 

パート職員はもっぱら外来勤務を割り当てられていて、私も2〜6年毎に、数回の異動を繰り返した後、手術部へ配属になりました。手術部は、今まで内科系を中心に働いてきた私には全く未知の世界で、ボチボチ老眼も始まろうかという年齢でしたから、眼科手術等の小さな針や極細の糸なんかは凄く見え辛くて大変でした。
また、手術部では業務の流れの他に、数多くの器材の扱いや術式を覚えなくてはいけないのですが、年齢的にも新しい事を覚えるのが難しくなっていて、どんどん自信を無くしていきました。
ちょうど体調を崩し、緊急手術を受ける羽目にもなりましたので、さすがにこれはもう無理かな?と思い始めました。

 

9月まではスタッフが交代で夏休みを取る事になっていたので、次回の異動では外来勤務に戻して貰おうと思って、手術部の師長に相談したところ、看護部に交渉してみると言ってくれました。

 

それなのに、その返事を聞く事も無いままに私のレターボックスには退職に関する書類が詰め込まれていました。師長に聞くと申し訳なさそうに「異動の希望には応えられないから、勤められないなら辞めて。と言われた」と。このまま手術部で頑張れる自信も無かったので辞める事に同意しました。事務所からは「事務的な都合もあるので、マニュアル通りに自己都合で退職願いを書いて欲しい」と言われ、言われるままに書類を揃えて提出し、スタッフの夏休み期間が終わるのを待って退職する事になりました。
退職を希望した訳でもないのに辞めさせられ、しかも自己都合と書かされた事に納得できないまま、腹立たしい思いで職場をあとにしました。

 

再就職を乞われて入ったはずなのに辞めるとなるとあっさりしたものです。思えばあれから10年余りの年月が経っていました。看護師不足も過去の話となったのでしょう。その後、ハローワークで失業保険の手続きをしたのですが、辞めた理由が自己都合か事業所側の都合かで、失業保険金を受け取り始める時期が3カ月も違ってきます。
係の方に「自己都合ですか?」と聞かれた時には、思わず「違います」と、今までの経過を話しました。係の方は私に大変同情してくれ、憤慨してくれました。
更に、前職場に問い合わせて事実確認をしてくれて、晴れて事業者側の一方的な契約破棄と判断が下ってすぐに失業保険金が下りる事になったのです。この事で、この病院は若干、評価を落とす結果になったかもしれませんが、私としては一気に溜飲が下がった思いがしました。そしてその日から、再び私の求職活動が始まりました。 


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