看護実習は黒歴史?(校内実習)

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看護実習の辛い思い出(校内実習)

看護学生当時の看護実習を覚えていますか?
看護師として働いている今、消したい過去になっていたりして。私だけかな?
初めて実習着に着替えて実習室に行った日の事は今でも覚えています。それは何故かと言いますと、物凄く怒られたからです。初めて袖を通す実習着は薄いブルーのワンピースにメイドさん風のエプロン付きで凄く可愛くて皆、早く着たいとずっと待っていた物でした。

 

それがついに着れるとなってテンションが上がる上がる。エプロンのリボンをいかに可愛く結ぶかという話題で盛り上がって、ふと気が付くと始業のチャイムが鳴っていました。慌てて皆で実習室へと一目散。しかし時すでに遅し。実習室では鬼のような形相の担任が仁王立ちになっていました。

 

「看護師の仕事を舐めるな。時間も守れないでダラダラしてて患者さまの急変に間に合うか」当然の事ながら長いお説教が始まりました。いつもは優しくて面白い先生の豹変ぶりに凄く驚いたのと凄く怖かったのを覚えています。そしてこれが初めて看護師への道を歩き出したのだと自覚した時でもありました。

 

学校での実習はベッドメーキングから始まるのですが、シーツをピンと張るのが難しくてモタモタやってたら気がつけばシーツはしわくちゃ。出来栄えをチェックしに先生が回って来るまでになんとか誤魔化そうとシーツを手の平で撫でてしわを伸ばしていたら後ろに先生が。「ほらぁ、誤魔化さないの。撫でてどうする。ちゃんと引っ張ってマットレスの下に入れろって言ってんでしょうが」とあきれ顔。こんな調子で始まった実習でしたが楽しかったです。
新しい事を覚えるのは緊張もしましたが、病院で看護師がやっている仕事なんだと思うと興味津々。でも当時、校内で使っていた器材はひどく古いものばかりで、実際に病院実習が始まると「こんな便利な物があるんだといちいち感動していました。最新式の医療器具を揃えるのは経済的にも難しいのは判りますけどなんであそこまで時代遅れだったものかと疑問です。例えば当時でもディスポ製が主流だったシリンジは校内実習ではガラス製でした。それを金属のカストから清潔に取り出す練習を何回もやりましたし、血沈はスピッツに血沈棒を差し込んで指を当て、直に口で吸ってました。今ではそもそも血沈自体やらなくなりましたね。

 

注射の実習は何を使いましたか?よくコンニャクなんて話をよく聞きますがうちの学校ではグレープフルーツでした。終わる頃にはフニャフニャになってアルコール臭くなったグレープフルーツがいくつも出来上がっていましたっけ。戴帽式を終え、病院実習が始まっても実習室へは通い続けるのですが、教室から実習室までの薄暗い渡り廊下を今でも懐かしく思い出せます。


看護実習の辛い思い出(病院実習)

忘れもしない病院実習の初日、私だけ大遅刻をしてしまいました。
原因はバスの時間を間違えていたから。普段は徒歩で通っていた私はバスの時刻表の見方が良く判っていなくて平日と祭日の時刻表を間違えて見ていたようでした。おまけにバスの所要時間も甘く考えていましたね。早めに家を出たはずが目指すバスは出たばかり。慌てて本数の多い次のバス停まで行ったのにそんな時に限って他方面からのバスは全然来ないし、そのうちにラッシュの時間になってしまい、バスはノロノロ運転。やっとの思いで病院に駆け込むと先生達が心配して待っていてくれて皆で支度を手伝ってくれ、病棟に駆け込んだ時は申し送りの真っ最中でした。「あちゃぁ、やっちゃった」と散々な実習初日。流石にそれ以降は遅刻はまったくありません。(当たり前か)

 

実習が始まって受け持ち患者さまを決めるのですが、「自由に決めて良いよ」と言われても全然判らないし、一日いろいろな患者さまとお話して「この人にしたいのですが」と言っても「この人?たいした計画立てられないから止めたら?」とあえなく撃沈。
受け持ち患者さまが決まると患者さまとナースステーションを行ったり来たりして情報収集し、計画を立て、実践し、修正を加えと実習が始まるのですけど、実習も後半になると、情報収集もできているし、計画も固まってきたし、患者さまとの会話もネタが尽きて来て身の置き所が無くなる時期ってありませんでした?ナースステーションにいたら「実習中は受け持ち患者さまのところに行きなさい」と追い出されるし、患者さまからは「検温終わったし、しばらく1人にしてくれる?」なんて言われてしまうし。仕方が無いのでなんとなく用事があるような素振りで病棟内を徘徊する私。仲間はどうしてるかな?と捜してみれば器材室やリネン室にこっそり隠れている子もいたりして「居場所が無いよね」と言い合ったりしたものですが。今はどうなのかな?

 

今時の看護学生はもっと真面目で勉強熱心だったりして。
でもそんなダメダメでもちゃんと看護師になれました。自慢にはなりませんけど。
実習時間の終わりが近付くと今日の実習の成果を担当者に報告しなきゃいけないのですけど、大抵はすんなりハンコをくれるのに、中には熱血指導をしてくれる担当者もいて、毎日震えあがっていました。凄く嫌だったんですけど、現在、実習生を受け入れる立場になって思うのは、あの時の担当者は偉かったという事です。